「MTGでTRPG」ルールの全文 書き直し案 長い……
2015年10月26日 TRPG 今回は、「MTGでTRPG」のルール文章を書き直すことについてです。
ちなみに、TRPGとは? ↓
http://bcbweb.bai.ne.jp/~anfc2301/trpg/trpgtohananika.html
「MTGでTRPG」のルール↓(作りかけ)
http://leveler.diarynote.jp/201504052100466846/
前に全体のルールを書いた時から、かなりのルールが変更されました。
訂正だらけの文章では見にくいので、変更後の全体ルールを、まとめたいと思います。
出来るだけ、コンパクトに。
出来るだけ、「MTG走ってるけど、TRPGは知らない人」にもわかりやすく。
抜けている部分、分かりにくい点、文章などがありましたら、コメント欄で教えていただくと、助かります。
-----------------------ここからルール文章の原案-----------------------
「MTGでTRPG」とは、MTGにストーリーの要素を加えた遊び方です。
ストーリーを進める役のプレイヤーが1人。
主人公のキャラとして行動するプレイヤーが、1~数人で行います。
●ルールのコンセプト
1.シンプルに
2.できるだけ、MTGをしている感覚でできる。
3.どのフォーマットのデッキでもできる。
●主人公となるキャラクター(=プレイヤーキャラ=PC)
このゲームでは、1つのデッキ=1人のキャラクターです。
自分のキャラの名前、性別、経歴などを決めていきましょう。
「MTG公式記事」に出てくるような、ファンタジー世界の魔術師を思い描いて下さい。
↓キャラづくりのヒント
http://leveler.diarynote.jp/201504212310232083/
ただし、キャラの細かい設定を決めるのは、必須ではありません。
キャラ名しか決めていない状態でも、問題なく、プレイヤーとしてゲームができます!
●ゲームスタート!
通常のMTGと同じ手順で、戦闘前メインフェイズの開始時まで進めます。
(つまり、手札を7枚引いて、アンタップ、アップキープ)
そこで、ストーリーの進行役・ゲームマスター(=GM)が、あなたのキャラが置かれた状況を説明してくれます。
例えば「ゴブリン退治を依頼された」「道を歩いていると、女性が倒れていた。」等です。
この状況に対して、あなたのキャラはどう行動しますか?
魔法を使う? 魔法以外の行動をとる?
あなたのキャラが行動をとると、GMが、その結果を説明してくれます。
(例えば、「倒れている女性に声をかけると、目を覚ました」など。)
変化した状況に対して、あなたのキャラはさらに行動します。
こうやって、GMとプレイヤーの会話で、ストーリーが進んでいきます。
●1シーン(1場面)=1ターン
戦闘以外のシーン(=通常シーン)では、「1つのシーン(場面)=1つのターン」として、時間の流れを進めます。
ここでいうシーン(=場面)とは、シナリオの一定範囲をGMが区切った単位のこと。
シーンを区切るのは、大抵、「場所を移動する」「行動が終了する」「新しいキャラが登場する」ときです。
しかし、GMの都合で「場所を移動してもシーンを区切らない」とか「行動の途中でシーンを区切る」等をしてもOK。
通常シーンの開始時に、開始フェイズの処理「アンタップ、アップキープ、カードを1枚引く」までを行います。
1つのシーンが終わったとき、最終フェイズの処理を行います。
(↓最終フェイズの詳しいルールはMTGwiki)
http://mtgwiki.com/wiki/%E7%B5%82%E4%BA%86%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%BA
通常シーンには、「相手のターン」にあたる時間は存在しません。
そのため、最終フェイズを行った後、すぐに、開始フェイズの処理を行うことになります。
「ターン終了まで続く」効果は、シーン終了まで続きます。
↓ただし、「追加ターンを得る」の効果は、やや特殊な処理をします。
http://leveler.diarynote.jp/201509212305171722/
●カードのリセット
「ボスと戦う直前」など、シナリオの大きな区切りごとに、「墓地、追放領域、そのシーンで出したパーマネントはリセット」されます。
リセットするタイミングは、GMが決めます。
リセットされたカードは、「消耗領域」という特殊な追放領域に移動します。
「消耗領域」のカードは、6時間以上休憩することでのみ、ライブラリーに戻ります。
●通常シーンで、どのような行動がとれる?
1.魔法行動
魔法行動とは、「通常のMTGのルールの範囲内の行動」のことです。
通常シーンは、基本的にメインフェイズだと思って下さい。
MTGのルール上、メインフィズに行える行動は、すべて行えます。
「呪文を唱える」「土地を出す」等です。
その他、土地は1ターンに1枚まで等、基本的にMTGのルールが有効です。
ソーサリータイミングの行動は、最低10秒くらいの時間がかかると考えてください(最終的にはGM次第)。
インスタントタイミングの行動は、一瞬(1秒以下)でできます。
「通常シーンはメインフェイズ」の例外が、クリーチャーへの命令です。
魔法行動として、すでに出ている自分のクリーチャーに命令ができます。
出来るのは、以下の2つ。
「他者を攻撃!」
「攻撃をブロック」
本来、戦闘フェイズは、1ターンに1回しかできません。
「MTGでTRPG」の戦闘以外のシーンでは、アンタップクリーチャーがいる限り、何回でも攻撃(ブロックも)できます。
なお、クリーチャーの攻撃にかかる時間は、ソーサリーあつかい(最低10秒かかる)です。
また、基本的に、この2つ以外のクリーチャーの使い方はできません。
ただし、フレーバー(判定やストーリーの進行に影響しない)行動なら、クリーチャーをどう動かしても構いません。
また、クリーチャーをコントロールできるのは、コントローラーのキャラが近くにいる場合だけです。
クリーチャーだけを偵察に行かせる等のことは(フレーバー以外では)、できません。
2.行動判定
魔法行動以外の行動のうち、失敗するか成功するか分からないモノ。
例えば、重い岩を動かす、モノを探すなどです。
行動判定の基本は「ライブラリーの上から、カード2枚を公開して、点数で見たマナコストを比較する。」こと。
2番目に公開したカードの「点数で見たマナコスト」が、1番目に公開したカード以上なら、成功です。
・行動判定の流れは、以下の通り。
Ⅰ.GMが、判定の種類と難易度(0~3)を決める。
Ⅱ.判定を行うプレイヤーは、ライブラリーの一番上のカードを1枚公開。
公開したカードの「点数で見たマナコスト」に、難易度の数字(0~3)を足す。
これが、目標値。
Ⅲ.判定を行うプレイヤーは、再び、ライブラリーの一番上のカードを1枚公開。
公開したカードの「点数で見たマナコスト」に、判定ごとの「色の修正(詳しくは下)」を足す。
これが、達成値。
Ⅳ.達成値と目標値を比べる。
達成値が目標値以上(同値ふくむ)なら、判定成功。
達成値が目標値未満なら、判定失敗。
Ⅴ.公開した2枚のカードは、ランダムな順番で、ライブラリーの一番下に置く。
つまり――
判定成功
目標値「1番目に公開したカード+難易度」<=達成値「2番目に公開したカード+色の修正」
判定失敗
目標値「1番目に公開したカード+難易度」>達成値「2番目に公開したカード+色の修正」
・判定の種類
交渉の白判定:交渉
白いデッキが得意として、敵対色(赤黒)が苦手とする。
上手く交渉できるか? 上手く、相手を説得できるか?
例: 魔物退治のため、村の宝である剣を、貸してもらえるか?
聞き込みで相手から情報を聞き出せるか?
民衆を扇動して革命をおこせるか?
知力の青判定:
青いデッキが得意として、敵対色(緑赤)が苦手とする。
思い出せるか? 知っているか? 推理を上手くできるか?
例:古代魔法語を読めるか?
モンスターの弱点を知っているか?
器用の黒判定
黒いデッキが得意として、敵対色(白緑)が苦手とする。
上手く、細かい作業ができるか?
上手く、道具を使えるか?
例: 針金で、カギを開けられるか? 薬草を調合できるか?
瞬発の赤判定
赤いデッキが得意として、敵対色(白青)が苦手とする。
とっさの動きができるか?
素早く判断できるか?
とっさの思いつき、第六感が働くか?
例:一瞬前に、相手の奇襲に気付けるか?
短距離走など、瞬発力のいる運動をうまくできるか?
ピンチの場面で良い考えが思いつくか?
身体の緑判定
緑のデッキが得意として、敵対色(青黒)が苦手とする。
肉体を使って、重いモノを動かせるか?
毒に抵抗できるか?
匂いに気付くか?
観察して、何かを見つけられるか?
例:道をふさぐ岩を動かせるか?
食べてしまった毒に耐えることができるか?
「一瞬の動きではない運動」をうまく行えるか?
・「色の修正」の表(8・18修正)
得意な色なら+3、その友好色なら+2、敵対色なら+1。
交渉 知力 器用 瞬発 身体
白: +3 +2 +1 +1 +2
青: +2 +3 +2 +1 +1
黒: +1 +2 +3 +2 +1
赤: +1 +1 +2 +3 +2
緑: +2 +1 +1 +2 +3
上の横列が、判定の種類。
左の縦列が、2番目に公開したカードの色。
交点が「色の修正」
・2色以上のカードは、どちらの色としてあつかうかを決めることができる。
例:身体判定で公開したカードが、赤と緑のカードだった場合。赤としてあつかうか、緑としてあつかうか、決められる。
普通は修正が高い緑にするだろう。
・公開したカードが無色だった場合、判定の種類にかぎらず修正は「+1」である。
・判定前、土地を1枚生贄に捧げることで、達成値に「+1」の修正を加えることができる。
この能力は、1回の判定につき、3回までしか使えない。
・戦闘中でも、1ターンに1回だけ、ソーサリータイミングで行動判定が可能。
3.その他の行動
魔法と関係ない行動のうち、ほぼ失敗しないモノ。
会話する、歩く、等ですね。
ただし、「判定が必要かどうか」は、GMが判断します。
4.6時間以上の休憩
6時間以上休憩した場合、↓の行動を行います。
Ⅰ.自分がオーナーであるカードすべて(手札、墓地、追放領域、消耗領域のカード。および、パーマネント。)を自分のライブラリーに戻す。
Ⅱ.サイドボードがあるなら、メインボードと入れ替えてもよい。
Ⅲ.ライフを初期値に戻す。
Ⅳ.ライブラリーをシャッフルして、手札を7枚引きなおす。
一言で言えば、「サイドボードを使った後、MTG対戦の1ターン目の状態に戻す。」ということです。
なお、「6時間以上の休憩」中は、眠るか、それに近い状態にしている必要があります。
休憩中は、基本的に、いかなる行動も行えません。
●ボス戦! 戦闘ルール!
「MTGでTRPG」では、大抵「ボスを倒して、事件を解決して、1つのゲームが終わり」となります。
ボスとの戦闘は、普通のMTGと同じです。
通常のMTGと同じ戦闘を、通常シーンと分けて「戦闘シーン」と呼びます。
ボスも「1人のボスキャラ=1人のデッキ」です。
そのボスを倒せば、ゲームは成功です。
ただし、それまでのストーリーで、主人公キャラのライフや手札は減っているかもしれません。
また、逆に、ボスに有効なアイテムや情報を手に入れているかもしれません。
戦闘中でも、1ターンに1回だけ、ソーサリータイミングで行動判定が可能です。
代表者が、瞬発判定を行って成功すれば、キャラ全員が戦闘から逃げ出すことができます。
瞬発判定の難易度は、アンタップ状態の敵のパーマネントの数(3以上でもそのまま)。
戦闘で、ライブラリーアウト以外の特殊勝利条件を満たした場合、対戦相手全員のライフが0点になったとみなします。
大軍デッキの場合は、敵クリーチャーが全滅し、ライブラリーもなくなったとみなします。
ただのクリーチャーの敵なら、死亡。
ライブラリーアウト以外の敗北条件を満たした場合も同様。
敗北条件を満たしたキャラのライフが、0点になります。
ライブラリーが存在しない敵と闘った場合、「本来、ライブラリーから減ったはずのカードの数」を、1人の敵ごとに記録する。
(ライブラリーから減ったはずのカード=ライブラリーの上から墓地の置かれるはずのカード+カードを引く呪文や能力によって引かされるはずのカード)
記録した数が、45枚以上になったら、その敵は敗北。
敵が大軍デッキの場合は、敵クリーチャーが全滅し、ライブラリーもなくなったとみなす。
ただのクリーチャーの敵なら、死亡。
ボス(=GMが使うデッキ)と戦い、勝利すれば、ストーリーは成功です。
●ひん死、狂乱、死亡のルール
ライフが0点になったキャラは、ひん死状態となります。
ひん死状態になったとき、そのキャラは、戦闘から除外される。
ひん死状態のキャラは、戦闘には参加できない。
ひん死状態になったとき、そのキャラのパーマネント、および墓地、追放領域のカードと紋章は、消耗領域(後で説明)に移動する。
ひん死状態のキャラは、判定および魔法行動が出来ない。
ただし、例外として、ライフを1点以上に回復するための判定、および魔法行動は可能。
ライフが1点以上になった場合、ひん死ではなくなります。
ライブラリーアウトしたキャラは、狂乱状態となります。
狂乱状態となったとき、そのキャラは、戦闘から除外される。
狂乱状態のキャラは、戦闘に参加できない。
キャラが狂気状態になったとき、そのキャラのパーマネント、および墓地、追放領域のカードと紋章は、消耗領域に移動する。
狂気状態のキャラは、判定および魔法行動が出来ない。
ただし、例外として、ライブラリーを1枚以上にするための判定、および魔法行動は可能。
ライブラリーが1枚以上になった場合、そのキャラは狂乱状態ではなくなる。
ひん死か狂乱状態で、さらにライフを減らされたキャラは「もよりの安全な場所に強制移動」。
どこに移動するかは、GMが決めます。
「命の危機に瀕して、次元渡りの能力で逃げた」イメージ。
ただし、「死闘」と指定されたシーンで、ひん死か狂乱になって、さらにライフを減らされると、死亡します。
死亡したキャラは、以後、「MTGでTRPG」のプレイでは使えない。
原則、死亡したキャラを生き返らせる方法は、ありません(あくまで、原則)。
●主人公以外のキャラのルール
基本的に、NPC(主人公以外のキャラ)は、クリーチャーあつかいです。
対戦相手に対する効果は、ライブラリーを持つNPCがいない限り、意味がありません。
↓主人公以外のキャラの詳しいルール
http://leveler.diarynote.jp/201510202209487975/
●特殊な戦闘のルール
NPCやクリーチャー単体との戦いは、「対戦相手の戦場に、クリーチャーだけがいるもの」としてあつかいます。
通常のMTGと違い、クリーチャーに攻撃を試みることができます。
攻撃されたクリーチャーは、タップ、アンタップ関係なく、強制的に攻撃クリーチャーをブロックした状態になります。
ただし、クリーチャーAで敵Aを攻撃したとき、敵Bが間に入って、クリーチャーAの攻撃を止めることは可能。
多数の敵との戦いは、大群マジックのルールを使うとよいでしょう。
大群マジックのルールに関しては↓参照。
http://mtgwiki.com/wiki/%E5%A4%A7%E7%BE%A4%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF
大群デッキ型の敵と戦う場合、代表者が、瞬発判定を行います。
「瞬発判定の結果」から「味方側のパーマネントの合計数」を引いた数だけ、「敵が動く前の準備ターン」が得られます。
ただし、準備のターンは、最大で5ターン。
つまり、「敵の大群に見つかる直前に、敵の存在に気付いた」ということです。
すでに戦闘は始まっているあつかいですが、「逃げる判定」は、まだ出来ません。
例えば、キャラAがクリーチャー2体と土地2つ、キャラBがエンチャント1つと土地1つをコントロールしていた場合。
「味方側のパーマネントの合計数」は、2+2+1+1=6です。
キャラAが代表として、瞬発判定をして、8を出したとすると「8-6=2」。
敵が動く前に、2ターンの準備ターンが得られます。
↓細かい用語の説明
http://leveler.diarynote.jp/201504132224063625/
-----------------------ここまでルール文章の原案-----------------------
今回は、今まで複数ページで説明していたルールも、1つのページにまとめました。
それにしても、長っ!
全然シンプルじゃない!!
色々、そぎ落として、改良する必要がありそうですね。
「MTGでTRPG」に関して、ご意見・ご感想等ありましたら、コメント欄でご指摘いただけると嬉しいです。
特に、今回は、「ここが抜けている」「文章のここが分かりにくい」と教えていただけると、ありがたいです(できれば、具体的に!)。
今回は以上です。
----------------------------------------
物部布都ちゃん(舌禍の女神! そうか、お主は舌を武器にして戦うのだな! そうであろう?)
稀神サグメさん「…そうではない」
ちなみに、TRPGとは? ↓
http://bcbweb.bai.ne.jp/~anfc2301/trpg/trpgtohananika.html
「MTGでTRPG」のルール↓(作りかけ)
http://leveler.diarynote.jp/201504052100466846/
前に全体のルールを書いた時から、かなりのルールが変更されました。
訂正だらけの文章では見にくいので、変更後の全体ルールを、まとめたいと思います。
出来るだけ、コンパクトに。
出来るだけ、「MTG走ってるけど、TRPGは知らない人」にもわかりやすく。
抜けている部分、分かりにくい点、文章などがありましたら、コメント欄で教えていただくと、助かります。
-----------------------ここからルール文章の原案-----------------------
「MTGでTRPG」とは、MTGにストーリーの要素を加えた遊び方です。
ストーリーを進める役のプレイヤーが1人。
主人公のキャラとして行動するプレイヤーが、1~数人で行います。
●ルールのコンセプト
1.シンプルに
2.できるだけ、MTGをしている感覚でできる。
3.どのフォーマットのデッキでもできる。
●主人公となるキャラクター(=プレイヤーキャラ=PC)
このゲームでは、1つのデッキ=1人のキャラクターです。
自分のキャラの名前、性別、経歴などを決めていきましょう。
「MTG公式記事」に出てくるような、ファンタジー世界の魔術師を思い描いて下さい。
↓キャラづくりのヒント
http://leveler.diarynote.jp/201504212310232083/
ただし、キャラの細かい設定を決めるのは、必須ではありません。
キャラ名しか決めていない状態でも、問題なく、プレイヤーとしてゲームができます!
●ゲームスタート!
通常のMTGと同じ手順で、戦闘前メインフェイズの開始時まで進めます。
(つまり、手札を7枚引いて、アンタップ、アップキープ)
そこで、ストーリーの進行役・ゲームマスター(=GM)が、あなたのキャラが置かれた状況を説明してくれます。
例えば「ゴブリン退治を依頼された」「道を歩いていると、女性が倒れていた。」等です。
この状況に対して、あなたのキャラはどう行動しますか?
魔法を使う? 魔法以外の行動をとる?
あなたのキャラが行動をとると、GMが、その結果を説明してくれます。
(例えば、「倒れている女性に声をかけると、目を覚ました」など。)
変化した状況に対して、あなたのキャラはさらに行動します。
こうやって、GMとプレイヤーの会話で、ストーリーが進んでいきます。
●1シーン(1場面)=1ターン
戦闘以外のシーン(=通常シーン)では、「1つのシーン(場面)=1つのターン」として、時間の流れを進めます。
ここでいうシーン(=場面)とは、シナリオの一定範囲をGMが区切った単位のこと。
シーンを区切るのは、大抵、「場所を移動する」「行動が終了する」「新しいキャラが登場する」ときです。
しかし、GMの都合で「場所を移動してもシーンを区切らない」とか「行動の途中でシーンを区切る」等をしてもOK。
通常シーンの開始時に、開始フェイズの処理「アンタップ、アップキープ、カードを1枚引く」までを行います。
1つのシーンが終わったとき、最終フェイズの処理を行います。
(↓最終フェイズの詳しいルールはMTGwiki)
http://mtgwiki.com/wiki/%E7%B5%82%E4%BA%86%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%BA
通常シーンには、「相手のターン」にあたる時間は存在しません。
そのため、最終フェイズを行った後、すぐに、開始フェイズの処理を行うことになります。
「ターン終了まで続く」効果は、シーン終了まで続きます。
↓ただし、「追加ターンを得る」の効果は、やや特殊な処理をします。
http://leveler.diarynote.jp/201509212305171722/
●カードのリセット
「ボスと戦う直前」など、シナリオの大きな区切りごとに、「墓地、追放領域、そのシーンで出したパーマネントはリセット」されます。
リセットするタイミングは、GMが決めます。
リセットされたカードは、「消耗領域」という特殊な追放領域に移動します。
「消耗領域」のカードは、6時間以上休憩することでのみ、ライブラリーに戻ります。
●通常シーンで、どのような行動がとれる?
1.魔法行動
魔法行動とは、「通常のMTGのルールの範囲内の行動」のことです。
通常シーンは、基本的にメインフェイズだと思って下さい。
MTGのルール上、メインフィズに行える行動は、すべて行えます。
「呪文を唱える」「土地を出す」等です。
その他、土地は1ターンに1枚まで等、基本的にMTGのルールが有効です。
ソーサリータイミングの行動は、最低10秒くらいの時間がかかると考えてください(最終的にはGM次第)。
インスタントタイミングの行動は、一瞬(1秒以下)でできます。
「通常シーンはメインフェイズ」の例外が、クリーチャーへの命令です。
魔法行動として、すでに出ている自分のクリーチャーに命令ができます。
出来るのは、以下の2つ。
「他者を攻撃!」
「攻撃をブロック」
本来、戦闘フェイズは、1ターンに1回しかできません。
「MTGでTRPG」の戦闘以外のシーンでは、アンタップクリーチャーがいる限り、何回でも攻撃(ブロックも)できます。
なお、クリーチャーの攻撃にかかる時間は、ソーサリーあつかい(最低10秒かかる)です。
また、基本的に、この2つ以外のクリーチャーの使い方はできません。
ただし、フレーバー(判定やストーリーの進行に影響しない)行動なら、クリーチャーをどう動かしても構いません。
また、クリーチャーをコントロールできるのは、コントローラーのキャラが近くにいる場合だけです。
クリーチャーだけを偵察に行かせる等のことは(フレーバー以外では)、できません。
2.行動判定
魔法行動以外の行動のうち、失敗するか成功するか分からないモノ。
例えば、重い岩を動かす、モノを探すなどです。
行動判定の基本は「ライブラリーの上から、カード2枚を公開して、点数で見たマナコストを比較する。」こと。
2番目に公開したカードの「点数で見たマナコスト」が、1番目に公開したカード以上なら、成功です。
・行動判定の流れは、以下の通り。
Ⅰ.GMが、判定の種類と難易度(0~3)を決める。
Ⅱ.判定を行うプレイヤーは、ライブラリーの一番上のカードを1枚公開。
公開したカードの「点数で見たマナコスト」に、難易度の数字(0~3)を足す。
これが、目標値。
Ⅲ.判定を行うプレイヤーは、再び、ライブラリーの一番上のカードを1枚公開。
公開したカードの「点数で見たマナコスト」に、判定ごとの「色の修正(詳しくは下)」を足す。
これが、達成値。
Ⅳ.達成値と目標値を比べる。
達成値が目標値以上(同値ふくむ)なら、判定成功。
達成値が目標値未満なら、判定失敗。
Ⅴ.公開した2枚のカードは、ランダムな順番で、ライブラリーの一番下に置く。
つまり――
判定成功
目標値「1番目に公開したカード+難易度」<=達成値「2番目に公開したカード+色の修正」
判定失敗
目標値「1番目に公開したカード+難易度」>達成値「2番目に公開したカード+色の修正」
・判定の種類
交渉の白判定:交渉
白いデッキが得意として、敵対色(赤黒)が苦手とする。
上手く交渉できるか? 上手く、相手を説得できるか?
例: 魔物退治のため、村の宝である剣を、貸してもらえるか?
聞き込みで相手から情報を聞き出せるか?
民衆を扇動して革命をおこせるか?
知力の青判定:
青いデッキが得意として、敵対色(緑赤)が苦手とする。
思い出せるか? 知っているか? 推理を上手くできるか?
例:古代魔法語を読めるか?
モンスターの弱点を知っているか?
器用の黒判定
黒いデッキが得意として、敵対色(白緑)が苦手とする。
上手く、細かい作業ができるか?
上手く、道具を使えるか?
例: 針金で、カギを開けられるか? 薬草を調合できるか?
瞬発の赤判定
赤いデッキが得意として、敵対色(白青)が苦手とする。
とっさの動きができるか?
素早く判断できるか?
とっさの思いつき、第六感が働くか?
例:一瞬前に、相手の奇襲に気付けるか?
短距離走など、瞬発力のいる運動をうまくできるか?
ピンチの場面で良い考えが思いつくか?
身体の緑判定
緑のデッキが得意として、敵対色(青黒)が苦手とする。
肉体を使って、重いモノを動かせるか?
毒に抵抗できるか?
匂いに気付くか?
観察して、何かを見つけられるか?
例:道をふさぐ岩を動かせるか?
食べてしまった毒に耐えることができるか?
「一瞬の動きではない運動」をうまく行えるか?
・「色の修正」の表(8・18修正)
得意な色なら+3、その友好色なら+2、敵対色なら+1。
交渉 知力 器用 瞬発 身体
白: +3 +2 +1 +1 +2
青: +2 +3 +2 +1 +1
黒: +1 +2 +3 +2 +1
赤: +1 +1 +2 +3 +2
緑: +2 +1 +1 +2 +3
上の横列が、判定の種類。
左の縦列が、2番目に公開したカードの色。
交点が「色の修正」
・2色以上のカードは、どちらの色としてあつかうかを決めることができる。
例:身体判定で公開したカードが、赤と緑のカードだった場合。赤としてあつかうか、緑としてあつかうか、決められる。
普通は修正が高い緑にするだろう。
・公開したカードが無色だった場合、判定の種類にかぎらず修正は「+1」である。
・判定前、土地を1枚生贄に捧げることで、達成値に「+1」の修正を加えることができる。
この能力は、1回の判定につき、3回までしか使えない。
・戦闘中でも、1ターンに1回だけ、ソーサリータイミングで行動判定が可能。
3.その他の行動
魔法と関係ない行動のうち、ほぼ失敗しないモノ。
会話する、歩く、等ですね。
ただし、「判定が必要かどうか」は、GMが判断します。
4.6時間以上の休憩
6時間以上休憩した場合、↓の行動を行います。
Ⅰ.自分がオーナーであるカードすべて(手札、墓地、追放領域、消耗領域のカード。および、パーマネント。)を自分のライブラリーに戻す。
Ⅱ.サイドボードがあるなら、メインボードと入れ替えてもよい。
Ⅲ.ライフを初期値に戻す。
Ⅳ.ライブラリーをシャッフルして、手札を7枚引きなおす。
一言で言えば、「サイドボードを使った後、MTG対戦の1ターン目の状態に戻す。」ということです。
なお、「6時間以上の休憩」中は、眠るか、それに近い状態にしている必要があります。
休憩中は、基本的に、いかなる行動も行えません。
●ボス戦! 戦闘ルール!
「MTGでTRPG」では、大抵「ボスを倒して、事件を解決して、1つのゲームが終わり」となります。
ボスとの戦闘は、普通のMTGと同じです。
通常のMTGと同じ戦闘を、通常シーンと分けて「戦闘シーン」と呼びます。
ボスも「1人のボスキャラ=1人のデッキ」です。
そのボスを倒せば、ゲームは成功です。
ただし、それまでのストーリーで、主人公キャラのライフや手札は減っているかもしれません。
また、逆に、ボスに有効なアイテムや情報を手に入れているかもしれません。
戦闘中でも、1ターンに1回だけ、ソーサリータイミングで行動判定が可能です。
代表者が、瞬発判定を行って成功すれば、キャラ全員が戦闘から逃げ出すことができます。
瞬発判定の難易度は、アンタップ状態の敵のパーマネントの数(3以上でもそのまま)。
戦闘で、ライブラリーアウト以外の特殊勝利条件を満たした場合、対戦相手全員のライフが0点になったとみなします。
大軍デッキの場合は、敵クリーチャーが全滅し、ライブラリーもなくなったとみなします。
ただのクリーチャーの敵なら、死亡。
ライブラリーアウト以外の敗北条件を満たした場合も同様。
敗北条件を満たしたキャラのライフが、0点になります。
ライブラリーが存在しない敵と闘った場合、「本来、ライブラリーから減ったはずのカードの数」を、1人の敵ごとに記録する。
(ライブラリーから減ったはずのカード=ライブラリーの上から墓地の置かれるはずのカード+カードを引く呪文や能力によって引かされるはずのカード)
記録した数が、45枚以上になったら、その敵は敗北。
敵が大軍デッキの場合は、敵クリーチャーが全滅し、ライブラリーもなくなったとみなす。
ただのクリーチャーの敵なら、死亡。
ボス(=GMが使うデッキ)と戦い、勝利すれば、ストーリーは成功です。
●ひん死、狂乱、死亡のルール
ライフが0点になったキャラは、ひん死状態となります。
ひん死状態になったとき、そのキャラは、戦闘から除外される。
ひん死状態のキャラは、戦闘には参加できない。
ひん死状態になったとき、そのキャラのパーマネント、および墓地、追放領域のカードと紋章は、消耗領域(後で説明)に移動する。
ひん死状態のキャラは、判定および魔法行動が出来ない。
ただし、例外として、ライフを1点以上に回復するための判定、および魔法行動は可能。
ライフが1点以上になった場合、ひん死ではなくなります。
ライブラリーアウトしたキャラは、狂乱状態となります。
狂乱状態となったとき、そのキャラは、戦闘から除外される。
狂乱状態のキャラは、戦闘に参加できない。
キャラが狂気状態になったとき、そのキャラのパーマネント、および墓地、追放領域のカードと紋章は、消耗領域に移動する。
狂気状態のキャラは、判定および魔法行動が出来ない。
ただし、例外として、ライブラリーを1枚以上にするための判定、および魔法行動は可能。
ライブラリーが1枚以上になった場合、そのキャラは狂乱状態ではなくなる。
ひん死か狂乱状態で、さらにライフを減らされたキャラは「もよりの安全な場所に強制移動」。
どこに移動するかは、GMが決めます。
「命の危機に瀕して、次元渡りの能力で逃げた」イメージ。
ただし、「死闘」と指定されたシーンで、ひん死か狂乱になって、さらにライフを減らされると、死亡します。
死亡したキャラは、以後、「MTGでTRPG」のプレイでは使えない。
原則、死亡したキャラを生き返らせる方法は、ありません(あくまで、原則)。
●主人公以外のキャラのルール
基本的に、NPC(主人公以外のキャラ)は、クリーチャーあつかいです。
対戦相手に対する効果は、ライブラリーを持つNPCがいない限り、意味がありません。
↓主人公以外のキャラの詳しいルール
http://leveler.diarynote.jp/201510202209487975/
●特殊な戦闘のルール
NPCやクリーチャー単体との戦いは、「対戦相手の戦場に、クリーチャーだけがいるもの」としてあつかいます。
通常のMTGと違い、クリーチャーに攻撃を試みることができます。
攻撃されたクリーチャーは、タップ、アンタップ関係なく、強制的に攻撃クリーチャーをブロックした状態になります。
ただし、クリーチャーAで敵Aを攻撃したとき、敵Bが間に入って、クリーチャーAの攻撃を止めることは可能。
多数の敵との戦いは、大群マジックのルールを使うとよいでしょう。
大群マジックのルールに関しては↓参照。
http://mtgwiki.com/wiki/%E5%A4%A7%E7%BE%A4%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF
大群デッキ型の敵と戦う場合、代表者が、瞬発判定を行います。
「瞬発判定の結果」から「味方側のパーマネントの合計数」を引いた数だけ、「敵が動く前の準備ターン」が得られます。
ただし、準備のターンは、最大で5ターン。
つまり、「敵の大群に見つかる直前に、敵の存在に気付いた」ということです。
すでに戦闘は始まっているあつかいですが、「逃げる判定」は、まだ出来ません。
例えば、キャラAがクリーチャー2体と土地2つ、キャラBがエンチャント1つと土地1つをコントロールしていた場合。
「味方側のパーマネントの合計数」は、2+2+1+1=6です。
キャラAが代表として、瞬発判定をして、8を出したとすると「8-6=2」。
敵が動く前に、2ターンの準備ターンが得られます。
↓細かい用語の説明
http://leveler.diarynote.jp/201504132224063625/
-----------------------ここまでルール文章の原案-----------------------
今回は、今まで複数ページで説明していたルールも、1つのページにまとめました。
それにしても、長っ!
全然シンプルじゃない!!
色々、そぎ落として、改良する必要がありそうですね。
「MTGでTRPG」に関して、ご意見・ご感想等ありましたら、コメント欄でご指摘いただけると嬉しいです。
特に、今回は、「ここが抜けている」「文章のここが分かりにくい」と教えていただけると、ありがたいです(できれば、具体的に!)。
今回は以上です。
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物部布都ちゃん(舌禍の女神! そうか、お主は舌を武器にして戦うのだな! そうであろう?)
稀神サグメさん「…そうではない」
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