「MTGでTRPG」GM用のルール説明で使うサンプル・シナリオ 全体
2018年9月26日 TRPG コメント (4) 今回は、「MTGでTRPG」のGM用ルールで使う、サンプル・シナリオについてきます。
↓前回の記事(シナリオ前半のみ)
http://leveler.diarynote.jp/201809190004021630/
↓「MTGでTRPG」のルールページ2018年5月版
http://leveler.diarynote.jp/201804172303266378/
↓そもそも、TRPGとは?(ニコニコ大百科参照)
http://dic.nicovideo.jp/a/trpg
前回も書いたように、ルール説明用のシンプルなシナリオです。
初心者GMが初めてマスタリングする用でもあるので、シナリオの分岐などはありません。
●サンプルシナリオ:不可解な”不可解な面晶体”の探索
シナリオ概要:
ストーリー上のPC達の目的は「遺跡に隠された”不可解な面晶体”を手に入れること」です。
冒険パートでは、妨害や罠やクリーチャーを排除しながら、遺跡を探索。
戦闘パートでは、同じく”不可解な面晶体”を狙うPWと戦います。
ボスは、「競争相手の盗賊に、用心棒として雇われたPW」という立場。
そのため、上でも書いたように、どのようなデッキを使ったキャラでも、OKです。
とりあえず、今、手元にあるデッキからボスキャラを作るのが楽でしょう。
PCの人数は3人を想定しています。
冒険パートは、短めの5シーン。
この間に、PCのデッキの強さにもよりますが、「手札5枚ライフ12点」をめどに、リソースを削っていきます。
●冒険パート
導入(最初にプレイヤーに知らせる情報):
あなた達は、特務魔導士(=冒険者みたいなもの)として、何回か共に仕事をしたPW仲間です。
今回は、高額の報酬と引き換えに、ゼンディカー次元にある”不可解な面晶体”をとってくる依頼を受けました。
”不可解な面晶体”のある遺跡は、すでに発見しています。
しかし、同時に”不可解な面晶体”を狙う盗賊がいるという噂も耳にします。
先を越されては面倒です!
あなた達は、急いで、”不可解な面晶体”のある遺跡に、突入したのでした。
シーン1.遺跡の最初の部屋
石造りの正方形の部屋。
入口とは反対側に、壊れた扉が1つある。
石壁には、文字のような見事な彫刻が施されている。
床には、壊れた石像の残骸が2つある。
壁のヒビから差し込む光で、盛大にホコリが舞っているのが見える。
PC全員に、緑判定(難易度:3)を行ってもらう。
失敗すると、ホコリを吸って、せきかクシャミをしてしまう。
大きな声が遺跡中に響くが、それ以上のペナルティはここでは無し。
以下の判定が出来ることを、PCに伝える。
・青判定(難易度:4)で壁の文字を調べる。
・黒判定(難易度:3)で石像の残骸を調べる。
・黒判定(難易度:2)で奥の壊れた扉を調べる。
青判定(難易度:4)に成功するなら、壁の文字は面晶体に使われている文字だと分かる。
侵入者を阻む魔法だったが、今は解除されている。
黒判定(難易度:3)に成功するなら、この石像がゴーレムのようなものであり、つい最近(数時間前)壊されたことが分かる。
扉を調べても、特に何も見つからない。
扉の向こうは、薄暗い一直線の廊下になっているようだ。
プレイヤーの方から申し出てきた場合、黒判定で床を調べることが可能。
黒判定(難易度:2)に成功すれば、「数人の人間が、つい数時間前、この部屋を通って奥に行った」ことが分かる。
さらに、成功度が4以上なら、「人数は、たぶん5人。」「足跡の形からして、別の次元から来た者が1人いる」と分かる。
シーン2.廊下
扉の向こうは、薄暗い一直線の廊下。
暗くて先は見通せないが、少なくとも5mくらいは続いていそうに見える。
この廊下は幅が狭く、2人が横に並んで歩くことは出来ない。
(PCが妖精や小人の種族でも無理! ここはゲーム的に処理する。)
PCに、どのような順番で進むかを宣言してもらう。
以下の判定が出来ることを、PCに伝える。
・緑判定(難易度:3)で目を凝らして(あるいは耳なども使って)廊下の先の様子をうかがう。
・黒判定(難易度:非公開)で床を調べる
・黒判定(難易度:非公開)で右の壁を調べる
・黒判定(難易度:非公開)で左の壁を調べる
黒判定は、失敗したら失敗したと伝えるのではなく、「何も見つからなかった」と伝える。
(天井は高くて暗くて調べられない)
緑判定(難易度:3)に成功すると、15mほど廊下の突き当りに扉があることが分かる。
扉からは、かすかに光が漏れている。
PCが「光が出そうな呪文かクリーチャーで、部屋を照らせないか」と申し出たならGM判断で許可する。
普通の炎や照明ならば、魔法の闇であるため照らせない(エンチャント破壊+普通の照明ならOK)。
左の壁を調べる判定の難易度は、部屋が照らされているか、誰かが緑判定に成功しいれば2、失敗していれば4。
成功すると、つい1時間ほど前につけられた、矢印型のひっかき傷が見つけられる。
右の壁は、探しても何も見つからない。
床を調べる判定は、部屋が照らされているか、誰かが緑判定に成功していれば、難易度2、失敗なら5。
成功すると、廊下の7mほど進んだ床に、スイッチ式のトラップを発見。
床がなめらかで、奥に行くにしたがって下り坂になっていることにも気づく。
見つければ、スイッチを踏まずに通ることが出来る。
何も気づかずに廊下を進むと、7mほど進んだところで、スイッチを踏んでしまう。
入口側の扉の上から巨大な丸い石が落ちてきて、PC達の方に転がってくる。
「無色0マナで、トランプルを持つ、4/1のアーティファクト・クリーチャー石」が1回だけ攻撃してくるあつかい。
赤判定(難易度:5)で回避するか、クリーチャーでブロックする。
(回避に失敗してから、ブロックを行うことは出来ない。)。
できなければ、ライフに戦闘ダメージを受ける。
この時、隊列で後ろのPCから順番に攻撃される。
後ろのPCの時点で石が破壊されれば、前のPCは攻撃されずに済む。
攻撃力へのマイナス修正なども持続。
転がった後、巨大な石は、魔法で天井の上に戻っていく(破壊されていなければ)。
プレイヤーの方から申し出てきた場合、緑判定(難易度:4)で扉の先の気配を探ることが可能。
成功したら、殺気だった複数の人間の気配を感じる。
扉自体を調べることもできるが、特に何も見つからない。
シーン3.2つ目の部屋
最初の部屋と同じく、石造りの正方形の部屋。
入口とは反対側に、壊れた扉が1つある。
PCが行動をする前に、3人の盗賊風の魔法使いが、待ち構えていたように攻撃してくる。
(アンタップ、アップキープ、ドローの後のタイミング。ソーサリータイミングの行動は不可。)
武器は精神毒を塗った短剣。
「(1)(黒)で”戦闘ダメージを与えたプレイヤーはランダムに手札を1枚捨てる”を持つ、2/1の人間・ウィザード」が、各PCそれぞれに、1体ずつ攻撃。
1回の攻撃の後、盗賊魔法使いたちは、撃退されたあつかいになる。
ただし、部屋1で誰もせきやくしゃみをしておらず、廊下でもトラップを避けていた場合、盗賊魔法使いはPCの接近に気づいていない。
その場合、PCは、攻撃される前に3ソーサリー時間、行動をすることが出来る。
PCが「クリーチャーで敵をブロックして倒しても、殺さずに手加減することは出来るか?」と聞かれたら「出来る」と答える。
以下の判定が出来ることを、PCに伝える。
・白判定(難易度:非公開)で盗賊魔法使い(倒して生きているなら)を尋問。
難易度は4。
失敗しても、”不可解な面晶体”を狙った盗賊であること、透明な炎を操る魔法使いに探すよう頼まれたと自白する。
透明な炎を操る魔法使いに関しては深くは知らず、今回も同行していない。
成功すると「まだ、盗賊団の首領が、凄い魔法使いの用心棒と一緒に、奥に進んでいった」ことを自白させられる。
成功度が4以上なら、仲間の凄い魔法使い(=ボスキャラ)のデッキの色も自白する。
盗賊魔法使いの戦闘能力は、先ほどの戦いで失われている。
「宝はあきらめるから、命だけは助けてくれ。俺たちは雇われただけなんだ」と言ってくる。
縛るなら縛れるし、止めを刺すことも可能。
これ以降に連れて行っても、何の役にも立たない。
扉や壁などを調べることも可能だが、特に何も見つからない。
扉の奥には、下り階段があるのが見える。
シーン4.壁に穴の開いた部屋
扉の奥には、下り階段があった。
ちょうど、先ほどの部屋の真下にある、同じ形の部屋につく。
床には淡い光を放つ魔法陣。
あなた方が1歩入ると、青い輝きが徐々に増してくる。
入口が閉まり、引き返せなくなる。
前方には頑丈そうな扉が1つ。
ここでは、行動に制限時間がある。
4ソーサリー時間たつと、何かが起こる。
以下の判定&行動が出来ることを、PCに伝える。
・扉を調べる黒判定(難易度:3)。(1ソーサリー時間消費)
・扉を開けて次の部屋へ移動。(1ソーサリー時間消費)。
・床の魔法陣を調べる青判定(難易度:2)(1ソーサリー時間消費)。
・入口の扉を破壊する赤判定(難易度:5)(2ソーサリー時間消費)。
もちろん、呪文を唱えたりもできます。
複数のPCが同じ判定をすることは出来ますが「同じタイミングで」同じ判定をすることは出来ません。
要は、鍵穴が1つしかないのに、2人が同時にピッキングすることは出来ないということですね。
ただ、次の部屋に移動などは、同じタイミングで可能です。
扉を調べる黒判定(難易度:3)に成功すると、扉に鍵がかかっており、神経毒の罠があることが分かる。
調べずに開けると毒針が飛び出す。
緑判定(難易度:4)に失敗すると、ランダムに手札を1枚捨てる。
気づけば、避けることが可能。
そして、以下の判定が出来ることを伝える。
・扉の鍵を開ける黒判定(難易度:4)(2ソーサリー時間消費)
また、扉は破壊不能を持つ0/8のアーティファクト・クリーチャー扱いであることも伝える。
床の魔法陣を調べる青判定(難易度:2)に成功したなら、部屋の中で時間切れになると、一番ライフが多いPCを対象に《稲妻》が唱えられることが分かる。
ライフが一番多いPCが2人以上いる場合は、全員に1回ずつ唱えられる。
(赤)インスタント プレイヤー1人かクリーチャー1体に3点ダメージ。
なお、この魔法陣を破壊すれば、呪文は唱えられない。
魔法陣は、(1)(赤)のエンチャントあつかいであることも伝える。
聞かれたら、入口の扉は0/4のアーティファクト・クリーチャー扱いであることを伝える。
どのような結果であれ、このシーンが終わると、奥の頑丈そうな扉の向こうから「誰だお前たちは!」という声が聞こえる。
シーン5.”不可解な面晶体”
PCに、このシーンが終わったら、戦闘パートに入ること伝える。
扉の向こうは、人期は立派で大きな部屋だった。
石の天窓から日光が差し、部屋の中央の”不可解な面晶体”を照らしている。
部屋の奥は、巨大な”不可解な面晶体”があるため見通せない。
盗賊魔法使いの首領らしき男が、たった今”不可解な面晶体”の封印を解こうとしている。
男が封印を解くまで2ソーサリー時間。
以下の判定&行動が出来ることを、PCに伝える。
・首領を取り押さえようとする緑判定(難易度:4)(1ソーサリー時間消費)。
・首領にクリーチャーで攻撃(1ソーサリー時間消費)。
・首領を説得しようとする白判定(難易度:4)(1ソーサリー時間消費)。
首領を取り押さえようとする緑判定に成功した場合、捕まった首領は
「センセイ! お願いします。自慢の(ボスキャラの使う呪文名)でコイツらを!」と叫びます。
1ソーサリー時間はキャンセルされて、冒険パートが強制終了です。
クリーチャーの攻撃などで魔法使いの首領を死亡させた場合も、断末魔で「センセイ! お願いします」とだけ叫びます。
この場合も、すぐに冒険パートが終了します。
PCには非公開ですが、盗賊の首領は「(2)(黒)3/3」あつかい。
クリーチャーあつかいですが、プレイヤーを対象にした呪文・能力の対象にもなれます。手札もライブラリーもないため、ほぼ、無駄になるでしょうけど。
首領の正体を見破りたいと言われた場合は「青判定(難易度:3)で可能」と答えます。
成功した場合、上記の情報と「精神腐敗を唱えることが出来る」ということが分かります。
首領を説得しようとする白判定に成功した場合、首領は少し迷います。
追加で、2ソーサリー時間行動が出来るようになりますが、結局、説得には応じません。
(連れてきているなら)盗賊魔法使いを人質にした場合は、首領は彼らを見捨てます。
金で雇った相手だから。
盗賊魔法使いは前の戦闘で力を失っているので、首領を攻撃させるなどのことは出来ません。
PCが「部屋の奥を調べられるか?」と聞いてきた場合は、「緑判定(難易度:3)(1ソーサリー時間消費)で可能」と答えます。
成功すれば、ボスデッキの色と、使う呪文(GMの任意)が1つ分かります。
また、横に移動して、”不可解な面晶体”の奥が見える場所に移動(2ソーサリー時間消費)しても同じことが分かります。
なお、小野時点では、ボスキャラは呪文・能力の影響を受けたり、クリーチャーの攻撃を受けたりはしません。
2ソーサリー時間後、盗賊の首領が取り押さえられず、生きていた場合。
吹き矢で、手札が一番多いPCを攻撃しながら「センセイ! お願いします!」と言って奥にいたボスキャラを呼びます。
吹き矢は、《精神腐敗》あつかいです。
●戦闘パート
ルールに従って、ボスキャラとMTGで対戦します。
ボスキャラが出てから試合が始まるまで、優先権を得るタイミングはないことを注意してください。
時間があるなら、マッチ戦。
インターネットでシナリオを行う、あるいは、時間がないなら1戦のみで対戦すると良いでしょう。
対戦前は、「ドーモ、初めまして○○=サン。よろしくお願いします」とアイサツした後、ボスキャラの設定に合ったカッコいいセリフで啖呵を切りましょう。
盗賊や首領は、人質にはなりません。
首領は「俺にかまわずコイツラを倒せ」といいます。
ボスキャラが勝利すれば、”不可解な面晶体”は、ボスキャラのモノになります。
ただし、後日(もし生きていれば)見捨てられた盗賊魔法使いが部下にしてくれと申し出てきます。
主人公側が勝利すれば、”不可解な面晶体”を手に入れます。
謎めいた依頼主は、約束通り高額の報酬を払ってくれます。
依頼は成功です!
みなさんは、ここまでのサンプル・シナリオについて、どう思いますか?
「MTGでTRPG」は、まだまだ、作成途中のハウスルール(遊び方)です。
「MTGでTRPG」に関して、ご意見・ご感想等ありましたら、コメント欄に書いていただけると嬉しいです。
今回は、以上です!
----------------東方MMDネタ帳----------------------
ドレミー・スイート
「(ほほを赤らめて)
月が、綺麗ですね」」
稀神サグメさん
「(即座に)月の女神である、
私の方が綺麗よ」
ドレミー
「もう少しロマンチックに返せないんですか?」
サグメさん
「アマノジャクの女神だからね」
↓前回の記事(シナリオ前半のみ)
http://leveler.diarynote.jp/201809190004021630/
↓「MTGでTRPG」のルールページ2018年5月版
http://leveler.diarynote.jp/201804172303266378/
↓そもそも、TRPGとは?(ニコニコ大百科参照)
http://dic.nicovideo.jp/a/trpg
前回も書いたように、ルール説明用のシンプルなシナリオです。
初心者GMが初めてマスタリングする用でもあるので、シナリオの分岐などはありません。
●サンプルシナリオ:不可解な”不可解な面晶体”の探索
シナリオ概要:
ストーリー上のPC達の目的は「遺跡に隠された”不可解な面晶体”を手に入れること」です。
冒険パートでは、妨害や罠やクリーチャーを排除しながら、遺跡を探索。
戦闘パートでは、同じく”不可解な面晶体”を狙うPWと戦います。
ボスは、「競争相手の盗賊に、用心棒として雇われたPW」という立場。
そのため、上でも書いたように、どのようなデッキを使ったキャラでも、OKです。
とりあえず、今、手元にあるデッキからボスキャラを作るのが楽でしょう。
PCの人数は3人を想定しています。
冒険パートは、短めの5シーン。
この間に、PCのデッキの強さにもよりますが、「手札5枚ライフ12点」をめどに、リソースを削っていきます。
●冒険パート
導入(最初にプレイヤーに知らせる情報):
あなた達は、特務魔導士(=冒険者みたいなもの)として、何回か共に仕事をしたPW仲間です。
今回は、高額の報酬と引き換えに、ゼンディカー次元にある”不可解な面晶体”をとってくる依頼を受けました。
”不可解な面晶体”のある遺跡は、すでに発見しています。
しかし、同時に”不可解な面晶体”を狙う盗賊がいるという噂も耳にします。
先を越されては面倒です!
あなた達は、急いで、”不可解な面晶体”のある遺跡に、突入したのでした。
シーン1.遺跡の最初の部屋
石造りの正方形の部屋。
入口とは反対側に、壊れた扉が1つある。
石壁には、文字のような見事な彫刻が施されている。
床には、壊れた石像の残骸が2つある。
壁のヒビから差し込む光で、盛大にホコリが舞っているのが見える。
PC全員に、緑判定(難易度:3)を行ってもらう。
失敗すると、ホコリを吸って、せきかクシャミをしてしまう。
大きな声が遺跡中に響くが、それ以上のペナルティはここでは無し。
以下の判定が出来ることを、PCに伝える。
・青判定(難易度:4)で壁の文字を調べる。
・黒判定(難易度:3)で石像の残骸を調べる。
・黒判定(難易度:2)で奥の壊れた扉を調べる。
青判定(難易度:4)に成功するなら、壁の文字は面晶体に使われている文字だと分かる。
侵入者を阻む魔法だったが、今は解除されている。
黒判定(難易度:3)に成功するなら、この石像がゴーレムのようなものであり、つい最近(数時間前)壊されたことが分かる。
扉を調べても、特に何も見つからない。
扉の向こうは、薄暗い一直線の廊下になっているようだ。
プレイヤーの方から申し出てきた場合、黒判定で床を調べることが可能。
黒判定(難易度:2)に成功すれば、「数人の人間が、つい数時間前、この部屋を通って奥に行った」ことが分かる。
さらに、成功度が4以上なら、「人数は、たぶん5人。」「足跡の形からして、別の次元から来た者が1人いる」と分かる。
シーン2.廊下
扉の向こうは、薄暗い一直線の廊下。
暗くて先は見通せないが、少なくとも5mくらいは続いていそうに見える。
この廊下は幅が狭く、2人が横に並んで歩くことは出来ない。
(PCが妖精や小人の種族でも無理! ここはゲーム的に処理する。)
PCに、どのような順番で進むかを宣言してもらう。
以下の判定が出来ることを、PCに伝える。
・緑判定(難易度:3)で目を凝らして(あるいは耳なども使って)廊下の先の様子をうかがう。
・黒判定(難易度:非公開)で床を調べる
・黒判定(難易度:非公開)で右の壁を調べる
・黒判定(難易度:非公開)で左の壁を調べる
黒判定は、失敗したら失敗したと伝えるのではなく、「何も見つからなかった」と伝える。
(天井は高くて暗くて調べられない)
緑判定(難易度:3)に成功すると、15mほど廊下の突き当りに扉があることが分かる。
扉からは、かすかに光が漏れている。
PCが「光が出そうな呪文かクリーチャーで、部屋を照らせないか」と申し出たならGM判断で許可する。
普通の炎や照明ならば、魔法の闇であるため照らせない(エンチャント破壊+普通の照明ならOK)。
左の壁を調べる判定の難易度は、部屋が照らされているか、誰かが緑判定に成功しいれば2、失敗していれば4。
成功すると、つい1時間ほど前につけられた、矢印型のひっかき傷が見つけられる。
右の壁は、探しても何も見つからない。
床を調べる判定は、部屋が照らされているか、誰かが緑判定に成功していれば、難易度2、失敗なら5。
成功すると、廊下の7mほど進んだ床に、スイッチ式のトラップを発見。
床がなめらかで、奥に行くにしたがって下り坂になっていることにも気づく。
見つければ、スイッチを踏まずに通ることが出来る。
何も気づかずに廊下を進むと、7mほど進んだところで、スイッチを踏んでしまう。
入口側の扉の上から巨大な丸い石が落ちてきて、PC達の方に転がってくる。
「無色0マナで、トランプルを持つ、4/1のアーティファクト・クリーチャー石」が1回だけ攻撃してくるあつかい。
赤判定(難易度:5)で回避するか、クリーチャーでブロックする。
(回避に失敗してから、ブロックを行うことは出来ない。)。
できなければ、ライフに戦闘ダメージを受ける。
この時、隊列で後ろのPCから順番に攻撃される。
後ろのPCの時点で石が破壊されれば、前のPCは攻撃されずに済む。
攻撃力へのマイナス修正なども持続。
転がった後、巨大な石は、魔法で天井の上に戻っていく(破壊されていなければ)。
プレイヤーの方から申し出てきた場合、緑判定(難易度:4)で扉の先の気配を探ることが可能。
成功したら、殺気だった複数の人間の気配を感じる。
扉自体を調べることもできるが、特に何も見つからない。
シーン3.2つ目の部屋
最初の部屋と同じく、石造りの正方形の部屋。
入口とは反対側に、壊れた扉が1つある。
PCが行動をする前に、3人の盗賊風の魔法使いが、待ち構えていたように攻撃してくる。
(アンタップ、アップキープ、ドローの後のタイミング。ソーサリータイミングの行動は不可。)
武器は精神毒を塗った短剣。
「(1)(黒)で”戦闘ダメージを与えたプレイヤーはランダムに手札を1枚捨てる”を持つ、2/1の人間・ウィザード」が、各PCそれぞれに、1体ずつ攻撃。
1回の攻撃の後、盗賊魔法使いたちは、撃退されたあつかいになる。
ただし、部屋1で誰もせきやくしゃみをしておらず、廊下でもトラップを避けていた場合、盗賊魔法使いはPCの接近に気づいていない。
その場合、PCは、攻撃される前に3ソーサリー時間、行動をすることが出来る。
PCが「クリーチャーで敵をブロックして倒しても、殺さずに手加減することは出来るか?」と聞かれたら「出来る」と答える。
以下の判定が出来ることを、PCに伝える。
・白判定(難易度:非公開)で盗賊魔法使い(倒して生きているなら)を尋問。
難易度は4。
失敗しても、”不可解な面晶体”を狙った盗賊であること、透明な炎を操る魔法使いに探すよう頼まれたと自白する。
透明な炎を操る魔法使いに関しては深くは知らず、今回も同行していない。
成功すると「まだ、盗賊団の首領が、凄い魔法使いの用心棒と一緒に、奥に進んでいった」ことを自白させられる。
成功度が4以上なら、仲間の凄い魔法使い(=ボスキャラ)のデッキの色も自白する。
盗賊魔法使いの戦闘能力は、先ほどの戦いで失われている。
「宝はあきらめるから、命だけは助けてくれ。俺たちは雇われただけなんだ」と言ってくる。
縛るなら縛れるし、止めを刺すことも可能。
これ以降に連れて行っても、何の役にも立たない。
扉や壁などを調べることも可能だが、特に何も見つからない。
扉の奥には、下り階段があるのが見える。
シーン4.壁に穴の開いた部屋
扉の奥には、下り階段があった。
ちょうど、先ほどの部屋の真下にある、同じ形の部屋につく。
床には淡い光を放つ魔法陣。
あなた方が1歩入ると、青い輝きが徐々に増してくる。
入口が閉まり、引き返せなくなる。
前方には頑丈そうな扉が1つ。
ここでは、行動に制限時間がある。
4ソーサリー時間たつと、何かが起こる。
以下の判定&行動が出来ることを、PCに伝える。
・扉を調べる黒判定(難易度:3)。(1ソーサリー時間消費)
・扉を開けて次の部屋へ移動。(1ソーサリー時間消費)。
・床の魔法陣を調べる青判定(難易度:2)(1ソーサリー時間消費)。
・入口の扉を破壊する赤判定(難易度:5)(2ソーサリー時間消費)。
もちろん、呪文を唱えたりもできます。
複数のPCが同じ判定をすることは出来ますが「同じタイミングで」同じ判定をすることは出来ません。
要は、鍵穴が1つしかないのに、2人が同時にピッキングすることは出来ないということですね。
ただ、次の部屋に移動などは、同じタイミングで可能です。
扉を調べる黒判定(難易度:3)に成功すると、扉に鍵がかかっており、神経毒の罠があることが分かる。
調べずに開けると毒針が飛び出す。
緑判定(難易度:4)に失敗すると、ランダムに手札を1枚捨てる。
気づけば、避けることが可能。
そして、以下の判定が出来ることを伝える。
・扉の鍵を開ける黒判定(難易度:4)(2ソーサリー時間消費)
また、扉は破壊不能を持つ0/8のアーティファクト・クリーチャー扱いであることも伝える。
床の魔法陣を調べる青判定(難易度:2)に成功したなら、部屋の中で時間切れになると、一番ライフが多いPCを対象に《稲妻》が唱えられることが分かる。
ライフが一番多いPCが2人以上いる場合は、全員に1回ずつ唱えられる。
(赤)インスタント プレイヤー1人かクリーチャー1体に3点ダメージ。
なお、この魔法陣を破壊すれば、呪文は唱えられない。
魔法陣は、(1)(赤)のエンチャントあつかいであることも伝える。
聞かれたら、入口の扉は0/4のアーティファクト・クリーチャー扱いであることを伝える。
どのような結果であれ、このシーンが終わると、奥の頑丈そうな扉の向こうから「誰だお前たちは!」という声が聞こえる。
シーン5.”不可解な面晶体”
PCに、このシーンが終わったら、戦闘パートに入ること伝える。
扉の向こうは、人期は立派で大きな部屋だった。
石の天窓から日光が差し、部屋の中央の”不可解な面晶体”を照らしている。
部屋の奥は、巨大な”不可解な面晶体”があるため見通せない。
盗賊魔法使いの首領らしき男が、たった今”不可解な面晶体”の封印を解こうとしている。
男が封印を解くまで2ソーサリー時間。
以下の判定&行動が出来ることを、PCに伝える。
・首領を取り押さえようとする緑判定(難易度:4)(1ソーサリー時間消費)。
・首領にクリーチャーで攻撃(1ソーサリー時間消費)。
・首領を説得しようとする白判定(難易度:4)(1ソーサリー時間消費)。
首領を取り押さえようとする緑判定に成功した場合、捕まった首領は
「センセイ! お願いします。自慢の(ボスキャラの使う呪文名)でコイツらを!」と叫びます。
1ソーサリー時間はキャンセルされて、冒険パートが強制終了です。
クリーチャーの攻撃などで魔法使いの首領を死亡させた場合も、断末魔で「センセイ! お願いします」とだけ叫びます。
この場合も、すぐに冒険パートが終了します。
PCには非公開ですが、盗賊の首領は「(2)(黒)3/3」あつかい。
クリーチャーあつかいですが、プレイヤーを対象にした呪文・能力の対象にもなれます。手札もライブラリーもないため、ほぼ、無駄になるでしょうけど。
首領の正体を見破りたいと言われた場合は「青判定(難易度:3)で可能」と答えます。
成功した場合、上記の情報と「精神腐敗を唱えることが出来る」ということが分かります。
首領を説得しようとする白判定に成功した場合、首領は少し迷います。
追加で、2ソーサリー時間行動が出来るようになりますが、結局、説得には応じません。
(連れてきているなら)盗賊魔法使いを人質にした場合は、首領は彼らを見捨てます。
金で雇った相手だから。
盗賊魔法使いは前の戦闘で力を失っているので、首領を攻撃させるなどのことは出来ません。
PCが「部屋の奥を調べられるか?」と聞いてきた場合は、「緑判定(難易度:3)(1ソーサリー時間消費)で可能」と答えます。
成功すれば、ボスデッキの色と、使う呪文(GMの任意)が1つ分かります。
また、横に移動して、”不可解な面晶体”の奥が見える場所に移動(2ソーサリー時間消費)しても同じことが分かります。
なお、小野時点では、ボスキャラは呪文・能力の影響を受けたり、クリーチャーの攻撃を受けたりはしません。
2ソーサリー時間後、盗賊の首領が取り押さえられず、生きていた場合。
吹き矢で、手札が一番多いPCを攻撃しながら「センセイ! お願いします!」と言って奥にいたボスキャラを呼びます。
吹き矢は、《精神腐敗》あつかいです。
●戦闘パート
ルールに従って、ボスキャラとMTGで対戦します。
ボスキャラが出てから試合が始まるまで、優先権を得るタイミングはないことを注意してください。
時間があるなら、マッチ戦。
インターネットでシナリオを行う、あるいは、時間がないなら1戦のみで対戦すると良いでしょう。
対戦前は、「ドーモ、初めまして○○=サン。よろしくお願いします」とアイサツした後、ボスキャラの設定に合ったカッコいいセリフで啖呵を切りましょう。
盗賊や首領は、人質にはなりません。
首領は「俺にかまわずコイツラを倒せ」といいます。
ボスキャラが勝利すれば、”不可解な面晶体”は、ボスキャラのモノになります。
ただし、後日(もし生きていれば)見捨てられた盗賊魔法使いが部下にしてくれと申し出てきます。
主人公側が勝利すれば、”不可解な面晶体”を手に入れます。
謎めいた依頼主は、約束通り高額の報酬を払ってくれます。
依頼は成功です!
みなさんは、ここまでのサンプル・シナリオについて、どう思いますか?
「MTGでTRPG」は、まだまだ、作成途中のハウスルール(遊び方)です。
「MTGでTRPG」に関して、ご意見・ご感想等ありましたら、コメント欄に書いていただけると嬉しいです。
今回は、以上です!
----------------東方MMDネタ帳----------------------
ドレミー・スイート
「(ほほを赤らめて)
月が、綺麗ですね」」
稀神サグメさん
「(即座に)月の女神である、
私の方が綺麗よ」
ドレミー
「もう少しロマンチックに返せないんですか?」
サグメさん
「アマノジャクの女神だからね」
コメント
ブロック構築(アモンケット)、レガシー、統率者はすぐ用意できます。
コメント&協力の申し出、ありがとうございます!
ぜひ、回してみたいですね。
実際にプレイしてみたら、見えなかったルール上&ストーリー上の欠点が見える場合もありますし。
私がGMをすればよいですか?
それとも、1人でテストプレイしていただけるという事でしょうか?
(文章の意味を読み取るのが下手で、すみません……)
後、26日の19:30ころに、少しだけシナリオの内容を変えました。
ほぼ書き方を変えただけですが、シナリオをテストしていただけるのでしたら、ご面倒ですが、もう1度見ていただけるとありがたいです。
冒険パートの調整が主だと思いますので、一人回しで行けます。
プレイヤーからの提案判定も込みで可能な限りの判定を行い、判定結果と戦闘パート開始時のリソースを記録していくつもりです。
それをやっていただけるとありがたいです!
(自分でも時間を作れたらやってみたいと思います。)
ぜひ、結果をお教えください!