「MTGでTRPG」5章 GM向けルール
 「MTGでTRPG」のGM(ゲームマスター)の役割は、以下の3つです。

■1■シナリオ進行をしつつ参加者を楽しませる
■2■ボス戦までに「ボスと対等に戦える程度」にPCのリソースを削る
■3■戦闘パートで、PCと真剣にMTG対戦をする
 このページでは、これらの役割を果たすため、GMが知っておく必要があるルールを紹介します。

第5章- 1節 GM向けルール 冒険パート編
■ソーサリー時間とシーンの時間制限
 GMは、冒険パートのシーンに制限時間をもうけることができます。
 そのときに使う時間の単位が「ソーサリー時間(st.)」です。

 例えば、PCが敵に追われているとき「このシーンでは、5st.しか、猶予がない。時間がたつと、敵が追い付いて強制的に次のシーンに移る。」という使い方です。
 ソーサリー時間(st.)とは、「ソーサリー呪文を1つ唱えられるだけの時間」のこと。
 ソーサリー呪文やクリーチャー呪文を唱えたり、ソーサリー・タイミングにしか使えない能力を使ったり、土地を出したりするには、1ソーサリー時間かかります。
 必要ならば、1ソーサリー時間は、だいたい3秒、10秒、1分のいずれかとしてあつかってください。
 ただし、大事なのはあくまで「1st.=ソーサリー呪文を1つを唱えられる時間」という点。
 GMが必要と判断したなら、「1st.=3秒、10秒、1分」としなくても構いません。
 フレーバー的に言えば「近くの力線などの影響で、同じ呪文を唱えるのにも、場所によってかかる時間が違う」感じですね。
 呪文以外の行動にどれだけの時間がかかるかも、ソーサリー時間で表します。
 例えば、「全力で走れば、4st.で、100m先の遺跡の扉にたどり着ける」等のように使います。

■ライブラリーのシャッフルと「瞑想」
 判定が連続で何度も行われて、PLが自分のライブラリーの順番を予想できる状態となった場合。
 GMは、シーン中に「PCが瞑想をしても良い」あるいは「PCは必ず瞑想をする」こととして構いません。
 「瞑想」を行ったPCのプレイヤーは、自分のライブラリーをシャッフルします。
 「瞑想」は、あらかじめGMが許可したシーンでのみ、行えます。

 シーンの開始時に、GMが「そのシーンで瞑想が可能である」とプレイヤーに伝えます。
 各PCは、1シーンに1回のみ、瞑想を行えます。
------------------------------


●第5章- 2節 GM向けルール 戦闘パート編
■PCが2人以上の時のハンデ
 ボスが1人で、かつPCが2人以上いるなら、ボスは以下の3点のハンデの全て、あるいは一部を得ることを選んでも構いません。
●初期手札が8~9枚になる
●初期ライフが21~40になる
●準備のための1ターンを得る。


 初期のライフや手札の枚数は、PCの消耗具合を見て「ボスとPCが対等に戦える状態」を目指して、GMが判断してください。

 具体的なルールは以下の通り
●ボスがハンデ枚数の初期手札を引く
 ボスが手札を引くのは先手後手が決まった直後。
 マリガン等のルールは通常通り。
●ボスが、準備のための1ターンを得る
 もし、ハンデとして「追加1ターンを得る」を選んでいた場合のみ。
 本来の1ターン目の開始直前、ボスは準備のための1ターンを得る。
 準備ターン中、PCは優先権を得ない(呪文を唱えられず能力を起動できない。
 準備ターン中、ボスがPCに攻撃することは出来ない。
 準備ターン中、PCは、呪文や能力の影響を受けない。
●1ターン目が始まる
 ただし、ボスの手札の上限はハンデで決めた枚数(8~9枚)。
 初期ライフも、ハンデで決めた値である。

(2020.1.22.ルール変更)

■ボスは、通常のデッキでなくてよい
 また、ボス戦の対戦相手は、通常のデッキではなくても構いません。
 例えば、「大群デッキ」や「プレインズウォーカーカード(かそれと同じあつかいの敵)」などです。

●プレインズウォーカーカード型のボス
 プレインズウォーカーカードのボスと戦う場合は、基本的に↓屠殺者ガラクのルール(wiki参照)を使います。
http://mtgwiki.com/wiki/%E5%B1%A0%E6%AE%BA%E8%80%85%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%AF/Garruk_the_Slayer
ただし、追加ルールとして「ボスの能力起動は、禁止できない」「ボスのコントロールは変更されない」が適用されます。

●大群デッキ型のボス
 「大群デッキ」がボスの場合は、大群マジック↓(wiki参照)のルールを使います。
 http://mtgwiki.com/wiki/%E5%A4%A7%E7%BE%A4%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF

 なお、当然ですがプレインズウォーカー型のボスや大群デッキ型のボスは、基本的にマナを払うことは出来ません。
 冒険パートでは、クリーチャー側NPCは、1シーンに自分のマナコストまでマナを払えますが、プレインズウォーカー型のボスや、大群デッキのボスはそうではありません。
 《マナ漏出》等で、対戦相手からマナを払う選択肢を提示された場合、それを選ぶことは出来ません。
 (GMが、マナを払う特殊な能力や呪文、選択ルールなどを設けていれば別。)

●特殊なボスの敗北・勝利条件
 通常デッキとは異なるボスが、特殊勝利条件(「忍耐の試練」など)や特殊敗北条件で敗れた場合、「本来の敗北条件が満たされて負けたもの」としてあつかいます。
 大群デッキなら、特殊勝利条件でPCが勝った場合でも「戦場のクリーチャーがいなくなり、デッキ枚数が0になった」あつかい。
 プレインズウォーカーカードなら「忠誠度が0になり、墓地に置かれた」としてあつかいます。

●ライブラリーアウトの特殊な処理 
 ライブラリーが存在しないボスに対して「ライブラリー上のカードをX枚墓地に置く」「X枚カードを引かせる」呪文や能力の効果がおよんだ場合、ボスごとにXの数を記録します。
 そして、1人のボスのXの数が累計で45枚以上になった場合、その敵はライブラリーアウトの敗北条件を満たしたものとしてあつかいます。

 例えば、プレインズウォーカー型のボスと戦っている場合。
 通常のMTG対戦では、すべてのプレイヤーにカードを引かせる《繁栄》をX=10で唱えても、ボス側には何も起こりません。
 しかし、「MTGでTRPG」の戦闘では、そのボスが引くはずだったカードの枚数10を記録します。
 この時点では何も起きませんが、その後、2枚目の《繁栄》をX=35で唱えた場合。
 10+35=45で、ボスが引くはずだったカードが合計で45となり、ボスは敗北します。

 ただし、ライブラリーの半分を墓地に置く《心の傷跡》等の場合、ライブラリーがないと、何枚のカードを墓地に置くかを決められません。
 そのような場合は、プレインズウォーカー型の敵には何も起こりません。
 また、記録するのは、「呪文や能力の効果によって、引いたり墓地に置かれたりするであろうカードのみ」です。
 ドローフェイズに引くであろうカードに関しては、記録しないでください。 
------------------------------


↓「MTGでTRPG」基本ルール もくじ
https://leveler.diarynote.jp/201905082306171753/
↓基本ルール 4章 戦闘パートのルール
https://leveler.diarynote.jp/201905272136232350/
↓基本ルール 6章 サンプルシナリオ 古代のニンジャ道場
https://leveler.diarynote.jp/201906041947017867/

 「MTGでTRPG」は、まだまだ、改良中のハウスルール(遊び方)です。
 「MTGでTRPG」に関して、ご意見・ご感想等ありましたら、コメント欄に書いていただけると嬉しいです。

 今回は、以上です!

----------------東方MMDネタ帳----------------------
庭渡久侘歌(にわたりくたか)
「記憶にございません。鳥頭ですから」
「前向きに検討させていただきます」
「それは秘書の小町が独断でやりました」

ヘカーティア・ラピスラズリ
「理非曲直庁の関係者は
 これだから嫌わよん」

稀神サグメさん
「……さすが地獄の公務員
 あのヘカーティア相手の交渉も
 穏便で言質を取られずに
 上手くやっているわね」

ヘカーティア
「ファッキン政治家答弁!
 ルナティックインパクト!」
久侘歌
「グワーッ!」


サグメさん
「――ごめん。
 言及しちゃってた」

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索